昨今のスニーカーブームには目を見張るものがあるが、スニーカーにハマりすぎると必ずと言っていいほど陥ってしまうのが「人と被らないスニーカーが欲しい」という現象だ。
とはいってもスニーカーなんて有名ブランドをチョイスすれば少なからず人と被ってしまうもの。
なるべく人と被らないようにためには、最新モデルにアンテナを張ることも重要だが、それ以上により多くのブランドに精通していることが重要なんだ。
というわけで本記事では有名ブランドも紹介しつつ、他の人と被りにくいマイナーブランドまで紹介させていただこうと思う。
周りのメンズたちと差別化をするためにもぜひ参考にして頂きたい。
目次
- NIKE(ナイキ)
- adidas(アディダス)
- PUMA(プーマ)
- new balance(ニューバランス)
- CONVERSE(コンバース)
- VANS(バンズ)
- Reebok(リーボック)
- Onitsuka Tiger(オニツカタイガー)
- ASICS Tiger(アシックスタイガー)
- UNDER ARMOUR(アンダーアーマー)
- le coq sportif(ルコックスポルティフ)
- PATRICK(パトリック)
- DIADORA(ディアドラ)
- SUPERGA(スペルガ)
- Admiral(アドミラル)
- GOLDEN GOOSE(ゴールデングース)
- LACOSTE(ラコステ)
- BROOKS(ブルックス)
- UGG(アグ)
- SKECHERS(スケッチャーズ)
- maccheronian(マカロニアン)
- Sperry Top-Sider(スペリートップサイダー)
- PHILIPPE MODEL(フィリップモデル)
- Spring Court(スプリングコート)
- RFW(アールエフダブリュー)
- PRO-Keds(プロケッズ)
- Pantofola d'Oro(パントフォラドーロ)
- Eytys(エイティーズ)
- Amb(エーエムビー)
- Common Projects(コモンプロジェクツ)
- Satorisan(サトリサン)
- SAUCONY(サッカニー)
- Sanuk(サヌーク)
- MaTeS(マテス)
- ARTICLE NUMBER(アーティクルナンバー)
NIKE(ナイキ)
その圧倒的な存在感たるや、Google検索で「スニーカー」と入力すると、「メンズ」や「レディース」などの抽象的なワードを抑え、検索予測の第一候補に「ナイキ」が出てくるほど。
スニーカーというアイテムはナイキなしに語ることは許されない、そういった次元にあるブランドだと言える。
一口にナイキのスニーカーと言っても「エアフォース」「エアジョーダン」などそのシリーズは多岐に渡り、それぞれのコレクションが一つのブランドとして確立できるほど種類が豊富にある。
ナイキに関してはファッション性もさることながら、テクノロジーも魅力の一つ。
エアマックスシリーズに搭載された高いクッション性を実現したビジブルエアや、ナイキのSBズームシリーズに搭載された抜群の反発力を誇るズームエア、月の無重力状態から着想を得て反発性の高さと靴の軽量化を両立させたルナロンなどなど・・・。
スポーツブランドとして多くのアスリートたちとスポンサー提携をしてきたブランドだからこそ実現できたテクノロジーがナイキのスニーカーにはふんだんに詰め込まれているのだ。
adidas(アディダス)
カジュアルシーンにおけるスニーカーで言えばナイキとアディダスでほぼ二分してしまっていると言っても過言ではないだろう。
アディダスのど定番モデルと言えばやはり「スーパースター」が挙げられる。
アッパーサイドに施されたお馴染みの3ストライプ、そしてヒールに施されたアディダスオリジナルスを象徴するトレイフォルロゴの組み合わせはシンプルにして洗練されており、今も昔もアディダススニーカーの顔と言える。
そしてアディダスのスニーカー、ひいては世界中のスニーカーのモデルの中で最も有名なコレクションと言えば言わずもがな「スタンスミス」だろう。
スタンスミスは1973年にファーストモデルが発売されたコレクションで、一度は世界からその姿を消したものの、アディダスが2001年に展開し始めたクラシック・カジュアルコレクション「アディダスオリジナルス」の始動と共に鮮烈なリバイバルを果たした。
その人気たるや、単独モデルで「世界で一番売れたスニーカー」としてギネス記録に認定されるほど世界中から支持されている。
PUMA(プーマ)
そんな異色のスタートをきったプーマは、カンガルーレザーと革新的な平板構造を採用した「プーマ・キング」というモデルをサッカーの神様ペレが履いていたことで世界に名を知らしめることに。
プーマのスニーカーは、アスリートの為の機能性を備えていることはもちろんのこと、ファッション性の高さも魅力の一つ。
プーマはスポーツブランドとしては初の試みとして1998年にジルサンダーとのコラボモデル「キング」「イージーライダー」を発表し、そのファッション性の高さを証明してみせた。
アッパーサイドに施されるロゴと、疾走感を表現するフォームストライプがプーマ・スニーカーのアイコニックデザイン。
new balance(ニューバランス)
ニューバランスは人間工学に基づく設計で、圧倒的フィット性を誇るランニングシューズを開発し、1970年代に多くのランナーたちから人気に火が付いたブランド。
長らく低空飛行をしていたスニーカーブランドだが、スタンスミスに代表されるクラシックスニーカーの人気などが後押し、2013年の春ごろから一気にスニーカーブームの頂点まで上り詰めた。
ニューバランスは上述の通り、人間工学に基づく設計がされているので足のフィット感に関しては他のブランドを圧倒する。
それでいて、毎シーズンとんでもない量のニューモデルが登場するのでファッションアイテムとしては申し分ない。
ニューバランスには「574」「247」のようにいくつもコレクションが存在するが、一番人気が高いのがM996シリーズだろう。
ニューバランスはモデルによって値段や産地がバラバラなんだけど、M996シリーズは産地がアメリカやイギリスで統一されており、他のモデルに比べてシルエットがタイトだ。
産地の関係で他のモデルに比べて価格が2万円以上とややお高めだが、近年のスニーカートレンドはスタンスミスやオールスター、エアフォースのように細身のシルエットが人気なのできっとその影響もあるだろう。
なので、他のメンズたちをニューバランスの話題を共有したければM996シリーズから入ろう。
CONVERSE(コンバース)
コンバースはコレクションがいくつも存在し、その一つ一つが大きな存在感を放っている。
例えば、コンバースの代名詞とも言えるほどのロングセラーコレクション「オールスター」、またの名を「チャックテイラー」が挙げられる。
ちなみに「どっちの名前が正しいんだよ」という問題があるが、ざっくり言うと同じモデル。
ただ厳密に言えば、5000円前後で売られていたオールスターの名前は廃止され、素材等含め高級感を高めて値段を1万円以上に設定し直し、クラシックトレンドに合わせて昔使っていたチャックテイラーの名前を使用することで、現在ではコンバース公式で「チャックテイラー」の名前で統一されている。
また、コンバースの人気コレクションとして「ジャックパーセル」も見逃せない。
ジャックパーセルは1935年にバトミントンチャンピオンになった「ジョン・エドワード・ジャックパーセル」が開発に携わり誕生したモデルで、バツグンに高い耐久性が多くのバトミントン選手、テニスプレイヤーから高い支持を得た。
ジャックパーセルと言えばつま先部分の通称「スマイル」と呼ばれるトゥ部分と、ヒール部分の「JACK PURCELL」のロゴパッチに施された「ひげ」が非常にキュートで、今も昔もファンを魅了し続けているゾ。
VANS(バンズ)
バンズは1966年にアメリカのカリフォルニアで誕生したスニーカーブランドで、シンプルなデザインと伝統的なバルカナイズド製法、そしてクッション性やホールド感の良さがスケーターたちから高い支持を得て、一躍世界的スニーカーブランドへと進化を遂げた。
バンズと言えば何と言ってもバンズクラシックモデルの定番「オールドスクール」への言及は避けられない。
オールドスクールは「ジャズ」とも呼ばれ、広めのトゥカップとクッション性抜群のワッフルソールが最大の特徴だ。
また、最近ではオールドスクールを凌駕する勢いで高い人気を誇るのが「エラ」だ。
エラはロングセラーモデル「オーセンティック」にパッドを加えて1976年に登場したモデルで、現在展開しているエラはスケートチーム「Z-BOYS」のメンバーらの提案によって改良が加えられたもの。
このエラが、今アメリカのセレブたちを中心に高い人気を得ていて、ベッカムやクリスブラウン、ブルーノマーズなんかも愛用しているゾ。
Reebok(リーボック)
リーボックは1958年にイギリスで誕生したスポーツブランドで、1982年に発表したエアロビクス用のスニーカー「フリースタイル」が爆発的ヒットを飛ばすことで世界にその名を知らしめた。
リーボックと言えば何と言っても「エアチェンバーシステム」というテクノロジーが最大の売りだ。
エアチェンバーシステムとは、足を空気で包み込む事で履く人の足の形に合わせたフィット性とサポート性を自由にセルフカスタマイズすることが出来る画期的なテクノロジーのこと。
そんなエアチェンバーシステムを搭載したモデルの中でも1994年リリースの「INSTA PUMP FURY(インスタポンプフューリー)」はダントツで人気で、1990年代に我が国で巻き起こったスニーカーブームは、ナイキのエアマックスとリーボックのインスタポンプフューリーがほぼ二分したと言われているほど。
Onitsuka Tiger(オニツカタイガー)
オニツカタイガーは、日本を代表するスポーツブランド「アシックス」が展開するブランドで、1977年に社名が変更されて以来オニツカタイガーの名前は使用されていなかったんだけど、近年のクラシックリバイバルの流れで2002年に若者向けファッションブランドとして今再び復活を遂げたのだ。
オニツカタイガーは日本よりも圧倒的にヨーロッパで高い人気を誇り、数年前の売上の海外比率はなんと85%にのぼるほど。
ただ、近年のスニーカーブームでオニツカタイガーもじわじわと国内人気を伸ばしているのでこれからに期待だ。
ちなみにオニツカタイガーは「セラーノ」や「コロラド85」などいくつもシリーズがあるが、最も人気が高いのは「メキシコ66」シリーズだ。
メキシコ66は1962年に発売されたトレーニングシューズをベースに復刻させたモデルで、今ではお馴染みとなった「オニツカタイガーストライプ」をミックスさせることで現代風にアップデートしている。
ASICS Tiger(アシックスタイガー)
ちなみにスポーツ用のスニーカーは「アシックス」、カジュアル向けのスニーカーは「アシックスタイガー」のブランド名で使い分けられているゾ。
アシックスはスポーツシーンにおいては国内においても昔から圧倒的な存在感を示しているが、カジュアルシーンにおけるスニーカーとしてはいまいちパッとしない。
ただし、オニツカタイガー同様、アシックスタイガーは海外では急速に受け入れれつつあり、スポーツシーンのみならずカジュアルシーンにおいても立派なファッションアイテムとして取り入れられているのだ。
そんなアシックスタイガーのスニーカーの中でもダントツで人気が高いのがGEL-LYTE III(ゲルライト3)。
ゲルライト3は1990年にアシックスから発売された軽量ランニングシューズで、ランニングシューズとしての機能性と、ファッションアイテムとしてのデザイン性を両立して進化をとげてきたアイテム。
とくに、その名の通りGEL(ゲル)によるクッション性と、ベロ部と足首部を一体化させて、縦に大きく二分割したスプリットタンが最大の特徴だ。
UNDER ARMOUR(アンダーアーマー)
アンダーアーマーは2014年に北米のスポーツ衣類販売の売上高でアディダスを抜き去り、ナイキに次ぐ2位の位置に付けた。
そんなアンダーアーマーのスニーカーは今、日本のファッションシーンでもじわじわ人気を伸ばしつつある。
アンダーアーマーは現状アディダスやアシックスのように分かりやすく「これがカジュアルコレクション」っていうシリーズはなく、バスケットボール向けのカリーや、ランナー向けのスピードフォーム、チャージドバンディット等からコーデに馴染むアイテムをチョイスすることになる。
つまりナイキと同じような感じだ。
恐らく世間的にはバッシュのシリーズ「カリー」が人気だと思うけど、個人的にはタイトシルエットで衝撃吸収性能の高いランナー向けの「チャージドバンディット」が機能性・ファッション性を兼備しているのでオススメ。
le coq sportif(ルコックスポルティフ)
ルコックスポルティフは鶏のマークがロゴで使用されており、これは、古来フランス地方に移住を始めたガリア族の旗印で使われていた鶏のマークが由来なんだとか。
日本ではあまりなじみのないスポーツブランドだと思うけど、意外とヨーロッパでは一定の支持を得ているブランドで、スニーカーに関してもスポーツコレクション同様にカジュアル向けも力を入れているんだ。
数あるコレクションの中でも最近は「エウレカ」がダントツで人気が高く、日本でもちょこちょこ履いている人口が増えてきた印象。
エウレカは80年代のクロス・ロード用のランニングシューズを復刻させたモデルで、レトロな雰囲気が漂うカラーリングが特徴。
ちなみにエウレカの中でも「ミタスニーカーズ」のクリエイティブディレクター国井 栄之(クニイシゲユキ)がカラーディレクションを手掛けたシーズナルカラーモデルが特に人気。
PATRICK(パトリック)
パトリックは1892年にフランスで誕生したブランドで、1990年代から日本の工場でスニーカーの製造を行っており、アジア圏においてはここ日本で作られた「メイドインジャパン」モデルが販売されている。
ただし、デザインに関しては以前フランスで展開していたものがベースになっているので、いわばヨーロッパと日本のテイストがミックスされたスニーカーブランドと言える。
パトリックのスニーカーは基本的にフォルムが細身で、デザインもほとんどのモデルがシンプルかつ落ち着いた配色。
キレイめコーデにも見事にマッチする。
しかもパトリックのスニーカーは兵庫県姫路市の工場で熟練の職人たちが一つ一つ丁寧に製造しているので、素材ごとの風合いの出し方や伸縮率などは計算しつくされており、大量生産のスニーカーと比較しても作りが非常に丁寧だ。
ここら辺はメイドインジャパンらしさが垣間見える。
また、パトリックは一部のモデルを除いてソールの交換まで行ってくれる気前の良さも魅力の一つ。
ソールがイカれてしまった場合は、全国の「パトリック」正規販売店やPATRICK LABOに直接持ち込んで交換をお願いしよう。
DIADORA(ディアドラ)
ちなみにディアドラは安全靴とかも有名だけど、ファッションアイテムとしては無視してOK。
カジュアルシーン向けのコレクションは「ディアドラ・ヘリテージ」シリーズだ。
ディアドラ・ヘリテージは2002年にスタートしたコレクションで、1970年代から80年代にディアドラとスポンサー契約をしていたスポーツ選手たちが履いていたスニーカーをカジュアルコレクション向けに現代風にアップデートしたシリーズ。
アディダスで言うとスタンスミス的な位置づけだ。
ディアドラ・ヘリテージのスニーカーたちは、どれもストーンウォッシュ、ダメージ、ヴィンテージ、ワックスなどの加工技術を施して「クラシック」を表現しているが、デザインはどことなく現代的、そんなクラシカルモダンなデザインが最大の魅力。
SUPERGA(スペルガ)
スペルガは元々タイヤの製造をメインに行うメーカーだったんだけど、1925年にタイヤ製造で培ったノウハウを生かしたゴム底靴を発表し、そこから本格的にスニーカーに参入したというわけだ。
キャンバスタイプのスニーカーと言えば日本だと圧倒的に「バンズ」とか「ジャックパーセル」が強いかもしれないけど、実はモナコやカプリといったヨーロッパのリゾート地だと圧倒的にスペルガの人気が高くて「キャンバススニーカー=スペルガ」といっても過言ではないレベル。
周りのメンズたちと差別化をしたいメンズはスペルガのキャンバススニーカーをチョイスしよう。
Admiral(アドミラル)
アドミラルは元々ウール製品の製造をおこなっていたんだけど、1914年からイギリス海軍の制服の製造へと路線変更し、そこでウェアの製造のノウハウを蓄積したあと総合スポーツブランドへと進化を遂げていったのだ。
1970年代にマンチェスターユナイテッドとスポンサー契約をするなど、スポーツブランドとして確固たる地位を築き上げ、今では世界40カ国で展開する一流ブランドに。
そんなアドミラルが展開するスニーカーは、シュータンにはイギリスのユニオンジャック、アッパーサイドにはカラーストライプが入るというなんともベーシックで上品なデザインが魅力。
レザーなども扱うが、ニットやウールといったスニーカーには珍しい素材をアッパーに用いることが多いのが特徴。
GOLDEN GOOSE(ゴールデングース)
ゴールデングースは2000年にイタリアのヴェネツィアに誕生したブランドで、すべての製造工程をヴェネツィアで行う超職人派ブランド。
長年履きこんだかのような汚しや擦り加工を施し、リアルなヴィンテージ感が表現されたゴールデングースのスニーカーはジワジワと人気が高まり、2014年にイタリア・ミラノと東京・青山に旗艦店がオープンさせた。
日本だとまだ履いている人口は少ないが、既に海外のセレブたちにじわじわ人気が出てきているので、日本でブームになるのも時間の問題だろう。
値段は少々お高めだが一足として他のブランドと同じようなスニーカーはないので手に入れておく価値は十分にある。
LACOSTE(ラコステ)
スニーカーを履いたことはなくてもラコステのウェアは着用したことがあるっていうメンズも多いのではないだろうか。
ただ、ポロシャツとかパーカーなんかはラコステを着用している人もいるけど、スニーカーはそこまで人口が多くない印象。
でもラコステのスニーカーは、キャンバス地のカジュアルなスニーカーから高級感あふれるレザーのスニーカー、夏に履きたいスリッポンタイプまで種類豊富に展開している。
デザインに関しては、アッパーサイドにラコステお馴染みのワニのロゴがワンポイントで刺繍されるだけで、配色もかなりシンプルなものばかりなので、コーデを選ばず着用出来るのが魅力。
いくつもシリーズがあるが、80年代コートスタイル「カーナビー」が一番人気が高い。
余計な装飾を排した、シンプルかつミニマルなデザインが魅力。
それだけでなく、クッション性・通気性・防臭性に優れたオーソライトをインソールに採用し、履き口周りとベロにはパッドが入っているので履き心地も抜群だ。
BROOKS(ブルックス)
ブルックスはがっつりアスリートたち向け、特にランナー向けのシューズを展開しているブランドなんだけど、もちろんカジュアル向けのコレクションも展開している。
近年のスニーカー界のクラシックリバイバルの例にならい、ブルックス100年の歴史で登場したスニーカーたちの復刻版をカジュアル向けに展開しているのが「ブルックスヘリテージ」シリーズだ。
ブルックスヘリテージの中でも特に人気が高いのが「チャリオット」だろう。
チャリオットは80年代のランナーたちから高い支持を得たランニングシューズで、クッション性の高い3層インソール、衝撃吸収に優れたソリッドラバーアウトソール、周りからの視認性を高める光反射素材など、靴としての機能性が抜群に高いモデルだ。
それでいてトレンドのクラシカルデザインとくれば人気が出ないわけがない。
UGG(アグ)
アグはレディースのブーツやスリッパで名を馳せたブランドだから、もしかしたら知らないメンズも多いかもしれない。
しかしヴォーグ誌の紙面を飾ったりジミーチュウとコラボしたりするような一流のブランドで、日本にも2006年に表参道ヒルズに出店している。
アグは特にシープスキンを使用したシューズが得意で、スニーカーでも贅沢に使用されている。
例えば「ビューラー ウォッシュド キャプラ」というモデルでは、トレンドのスニーカーデザインをベースにして、ウォッシュ加工を施したゴートレザーとツインフェイスシープスキンを採用することによりスポーティーなんだけど高級感あふれる一足に仕上がっている。
ジャケットスタイルの外しとしてもピッタリだ。
SKECHERS(スケッチャーズ)
スケッチャーズは1992年に誕生するやいなや、アメリカ市場でいち早くライフスタイル・ファッションの流れを取り込み、アメリカの若者のハートをがっちり捉えることに成功したブランド。
スケッチャーズは元々レディース向けのアイテムに力を入れていて、特にアメリカでの認知度が高いんだけど、日本のメンズからの認知度は少し低いかもしれない。
ちなみにフットウェアブランドとしては既に大きな成功を収めたことのあるブランドで、「ENERGY」というシリーズは全世界で1,000万足を売りさばいたモンスターシューズ。
今でもアメリカのスニーカーシーンではムーブメントを巻き起こしまくっているんだ。
そんなスケッチャーズの中で特にメンズから人気が高いのが、ハイテク素材、レザライトをアウトソールに使用した「GO FLEX(ゴーフレックス)」シリーズだ。
新しくできたばかりのシリーズなんだけど、2015年に先行販売されたアメリカではなんと2週間で完売するという化け物シューズでもはや主力シリーズになっている。
maccheronian(マカロニアン)
マカロニアンは、ミリタリーシューズにアレンジを加えて履き心地とファッション性を追求したスニーカーを展開していて、クッション性がよく履き心地がよいバルカナイズド製法を採用しているのが最大の特徴。
しかも、ほとんどの工程を職人によるハンドメイドで行っているというから驚きだ。
日本でもメンズビギとのコラボスニーカーを発表したり、雑誌Safariに掲載されたりと、徐々に人気を高めている期待のスニーカーブランドなので、ファッション感度の高いメンズはすぐにでも手に入れたいところ。
そんなマカロニアンのスニーカーの中でも特に人気が高いのがローカットのレースアップレザースニーカー。
コーディネートに取り入れやすいベーシックなフォルムと味のあるレザーの質感、2本のサイドラインが特徴だ。
本革仕様だから、経年変化が楽しめるのも魅力の一つ。
Sperry Top-Sider(スペリートップサイダー)
スペリートップサイダーの創設者ポール・スペリーは海をこよなく愛する冒険家で、「船のデッキの上で走り回っても滑らない靴が作れないものか」と考えた末に、犬の足の裏の特徴的な溝から着想を得て、開発中の靴にラバーソールを組み合わせた。
これが、いわゆるデッキシューズの元祖と言われているのだ。
スペリートップサイダーが展開する靴はまさに「海の男の靴」としてアメリカでも定着しており、1987年に開催されたヨットの選手権(アメリカズカップ)でスペリートップサイダーを履いたチームが優勝して以来、大会のオフィシャルスポンサーとして現在もサポートし続けているんだ。
そんなスペリートップサイダーの中でも一番人気が高いのがオックスフォードスタイルの「CVO」シリーズだ。
トップサイダーのアイコニックパーツとも言える波を彷彿とさせる切れ込みが入ったスペリーソールが最大の特徴で、濡れた場所でも圧倒的なグリップ力を発揮する。
まさに海の男のスニーカーだ。
PHILIPPE MODEL(フィリップモデル)
フィリップモデルのスニーカーはすべてハンドメイドで作られており、味わい深さと特殊加工を駆使した素材が最大の魅力。
ちなみにフィリップモデルのスニーカーは、フランスで誕生したブランドにもかかわらず、イタリアのリビエラ・デル・ブレンダで生産されており、まさしくイタリアとフランスのテイストがミックスされたスニーカーブランドと言える。(ちなみにリビエラ・デル・ブレンダはラグジュアブランドの聖地としても有名だ。)
イタリアンカジュアルらしい細身のワイズや、足全体を優しく包み込むフォルム、軽やかで圧倒的な履き心地の良さに多くのリピーターを持つ注目のブランドなんだ。
フィリップモデルのスニーカーのアッパーサイドにはフランスの国章に敬意を表したロゴの意匠がアイコニックデザインとなっており、メッシュやスエード、スムーズレザー等、モデルによって多彩な素材が用いられている。
ドレスカジュアルの外しのスニーカーが欲しいメンズは是非ともフィリップモデルをチョイスしよう。
Spring Court(スプリングコート)
スプリングコートのスニーカーは多くのミュージシャン、アーティスト、デザイナーらに愛用されており、ビートルズのジョン・レノンは「アビー・ロード」のレコードカバーや、結婚式でも白いスプリングコートを履いたんだとか。
そんなスプリングコートの魅力はデザインだけではない。
1952年にインソールを丸洗いできるよう着脱可能にし、両サイドに4個ずつ計8個の空気穴を設けることで、自然に空気が靴の中に流れ込むようにした「ナチュラル・パーマネント・ヴェンティレイター・システム」で特許を取得しているのだ。
まさしくデザインとテクノロジーを両立したブランドと言えるだろう。
RFW(アールエフダブリュー)
RFW(アールエフダブリュー)は無駄な装飾を排除し、ほとんどのモデルがシンプルかつベーシックなデザインなので、あらゆるコーデに取り入れやすいのが最大の魅力。
それでいてバルカナイズド製法のソールユニットを採用し、スニーカーとしての機能性も保持している攻守最強のブランド。
まだまだスニーカーブランドとしての歴史は浅いのにもかかわらず、しっかりとした作りと洗練されたデザインが高い支持を得て、現在は日本だけでなく欧米・アジアなど世界で絶賛展開中の新進気鋭のスニーカーブランドなんだ。
そんなRFW(アールエフダブリュー)の代表的なモデルとして「サンドイッチロースタンダード」が挙げられる。
アッパー両サイドの羽根が2枚のパーツに分かれている事で、履き口も開きやすく、着脱もスムーズ、それでいて足全体を包み込む様にホールドしてくれる。
その包み込む様はまさしくサンドイッチを彷彿とさせる。
ちなみにこのシリーズのソールはイメージカラーのシアンブルーで切り替えられているのが特徴で、歩くたびにチラっと見える鮮やかな青色が人目を惹くこと間違いなしだ。
PRO-Keds(プロケッズ)
ケッズのスニーカーがカジュアルユースで、プロケッズのスニーカーは主にスポーツシューズ、っていうのがオフィシャルの区分。
なんだけれども、ケッズのスニーカーはレディース向けに展開しているブランドなので、メンズは「プロケッズ」をチョイスしよう。
スポーツシューズって言ったってガッツリ蛍光色が入ったりスパイク仕様になっているわけではなく、普通にタウンユースで使えるデザインなので安心して欲しい。
そんなプロケッズで人気が高いのがローカットモデル「ロイヤルアメリカLO」だ。
トゥキャップに2本のネイビーライン、アウトソールにブルーとレッドのストライプがアクセントになった一足。
シンプルかつベーシックなデザインで、クラシカルな佇まいが魅力のローテクスニーカーだ。
Pantofola d'Oro(パントフォラドーロ)
パントフォラドーロは元々サッカーチームにスパイクを供給していて、1950年代イタリアの名門サッカーチームユベントスで活躍した選手が「これはスパイクではない、黄金のスリッパ(パントフォラ・ドーロ)だ! 」と称えた一言がブランド名の由来になったんだとか。
で、2000年以降は自分たちのルーツであるスパイク製造で培ったノウハウを生かし、古き良き時代のサッカーシューズを彷彿とさせる「大人のためのラグジュアリーシューズブランド」として、カジュアル向けのスニーカーを展開し始めたというわけだ。
ちなみにパントフォラドーロのスニーカーはオートメーションではなく、一つ一つが熟練の職人たちによるハンドメイドで、確かなシューズ作り、選び抜かれた素材、そして洗練されたデザイン等が、ファッションの聖地イタリアでも注目が集まっているのだ。
これは日本のファッショニスタたちも見逃すわけにはいかないな。
ちなみにパントフォラドーロで最も代表的なモデルがサッカースパイクをモチーフにした「S15」だ。
アッパーには上質で足馴染みの良いカーフレザーを使用し、エンボス加工でブランドロゴを刻印するなど細部に至るまで高級感あふれる逸品だ。
それでいてカップインソールには裏面に抗菌防臭に優れた素材を使用するなど実用性も兼ね揃えている。間違いなく近年のクラシックトレンドに馴染むスニーカーだ。
Eytys(エイティーズ)
エイティーズは1980年代生まれの、まさにエイティーズ世代の創業者が立ち上げたブランドで、2013年デビューというニューフェイスなのにも関わらずデビュー以降瞬く間に世界中でファンを量産している、今まさに勢いのあるスニーカーブランドなんだ。
エイティーズのスニーカーは厚手のラバーソールが最大の特徴で、最も人気の高いモデル「マザーキャンバス」というデッキシューズに至ってはもうアッパーじゃなくてソールが主役なんじゃないかくらいのインパクト。
さらに、アーチのついたコルクのインソールもマザーキャンバスの特徴で、履くほどに足に馴染む優等生パーツだ。
バンズやジャックパーセルを履くメンズたちとキャンバススニーカーで差別化をしたければエイティーズは最高の選択肢になるだろう。
Amb(エーエムビー)
エーエムビーは2008年にデビューしたばかりのスニーカーブランドで、元々はイタリアでスタートしたブランドなんだけど、2009年から工場をポルトガルに移したことによりコストパフォーマンスとクオリティーを向上させて勢いを増している状態だ。
ジョーカーはじめ、ファッション雑誌でも散々取り上げられており、オフィシャルサイトでも人気モデルは即完売を繰り返す怒涛の勢いだ。
そんなエーエムビーの中で完売を乱発するモデルが、アッパーに上質なレザーを使用した「KIPS BIANCO/9838」というローカットモデルだ。
テニスシューズならではのミニマルなデザインが特徴で、余計な装飾は一切排除。
また、インソールには足を包み込むようなレザーの立体カップインソールを使用しているため、長時間履いていてもストレスにならないスグレもの。
モード感に溢れる洗練されたデザインが品のある足元を演出してくれるはずだ。
Common Projects(コモンプロジェクツ)
コモンプロジェクツは今セレブたちの間で人気のスニーカーブランドで、人気の秘訣は、すべてのスニーカーにシリアルナンバーが型押しされているという点だ。
まさに、世界に一足だけしか存在しない自分だけのスニーカーが手に入ってしまうのだ。
そして、すべてのスニーカーが落ち着きのある洗練されたデザインで、無駄を省いたミニマルなディテールがコモンプロジェクツの魅力。
シルエット自体はスニーカーの王道を行くが、落ち着いた配色と上質なレザーで仕上げ、モダンなひねりを加えることでオリジナリティを表現している。
コモンプロジェクツのスニーカーもハイカットからベルクロまで色々種類があるが、ブランドを象徴するミニマルデザインを極めた「スリッポン」タイプが人気だろう。
イタリアメイドらしい細身のフォルムで、すっきりとした表情。
さらに、キャンバスとレザーのコンビアッパーが、カジュアルかつ上品な印象を演出してくれている。
一切の無駄がない、シンプルで完成度の高い一足だ。
Satorisan(サトリサン)
サトリサンは、古来より日本に伝承される妖怪「覚(サトリ)」からネーミングされており、「理解、協調、均衡」といった日本独自の精神文化をリスペクトして表現されているのだ。
つまり、日本のファッショニスタたちが見過ごすわけにはいかないブランドというわけだな。
サトリサンのスニーカーは、すべてがウォッシュド加工した風合いのある素材を使用しているのが特徴で、シワやユーズド感、そしてヴィンテージ感あふれるデザインが他のブランドには見られない個性的なデザインを実現している。
しかも、ハンドメイドで1足1足仕上げられているので、同じカラーリング、デザインのものは無いというのもサトリサンの魅力。
中でも「HEISEI TIEDYE」が今人気が高い。
レトロ感のある洗練されたスポーツテイストなスニーカーで、何と言ってもタイダイ柄の色調が美しいモデル。
そして、履き込んだような味のある表情とくったりとした風合いで、こなれた雰囲気を演出。
「サトリサン」シューズの特徴の1つでもあるビビッドなグリーンカラーで切り替えられたスティッキーラバー製のソールが人間工学に基づき優れたグリップ力を発揮。
デザインと機能性を見事に兼備した一足だ。
SAUCONY(サッカニー)
1960年代には宇宙飛行士の靴を作っていたという異色の経歴を持つ。
サッカニーはアメリカのランニングシーンで高い支持を得るブランドで、80年代のクラシカルなランニングスニーカーを象徴させるデザインが、「ニューバランスに次ぐ第二の新定番」との呼び声も高いブランドなんだ。
テイラースウィフトが履いたことから、日本でも徐々に認知度が高まりつつあるゾ。
そんなサッカニーのスニーカーはアディダスのようにスポーツ用スニーカーラインとカジュアル向けスニーカーラインで分かれ、カジュアル向けは「OLIGINALS(オリジナルス)」という名称で展開している。
で、オリジナルスにも「SHADOW」や「GRID」などいくつかシリーズがあるが、中でも人気が高いモデルが「JAZZ」シリーズだ。
JAZZは80年代初頭に登場したランニングモデルで、トライアングル状のラバーを配置し、ピストン運動のように働き、前身を促すアウトソールが当時あまりにも革新的で、アメリカのスポーツ雑誌「ランナーズワールド」誌で最高評価の5つ星を獲得したほどの名作。
同じくランナーズスニーカーで人気の高いニューバランスを履くメンズたちと差別化を図るにはJAZZは最良の選択と言えるだろう。
Sanuk(サヌーク)
サヌークは現在の主力商品もサンダルで、主にレディース向けの製品を展開してきたので女性なら知っている人も多いかもしれない。
ただ、最近ではメンズ向けの製品にも力を入れており、サンダル作りで培ったノウハウを生かし、スニーカーも絶賛展開中だ。
メンズ諸君も目が離せないブランドというわけだ。
サーフカルチャーとビーチライフスタイルをデザインテーマに掲げ、ヨガや旅など多様なシーンにインスパイアされた商品が特徴で、どこかエスニックで、どこか遊び心を感じるデザインは、メンズたちにとっては非常に新鮮に感じるハズだ。
オススメは、シューレースなしでも着用することができるミッドカットのボートシューズモデル「Schooner」だ。
ワックスキャンバス地にワックススウェードのオーバーレイを組み合わせたアッパーを採用し、サヌークオリジナルのキャッチーなパイレーツロゴプリントのライニングに、2トーンのHAPPY Uアウトソールを使用。
また、サヌークのシグネチャーである、特許を取得したサンダル構造になっており、ソフトで高反発なAEGIS抗菌EVAフットベッドを採用することで素足のように自由で快適な履き心地を実現している。
MaTeS(マテス)
マテスは1947年にスペインのバルセロナにて陸上選手として活躍していたフランシス・マテス氏によって作られた、陸上競技用のシューズメーカー。
今もなお創業当初の製法のままハンドメイドで丁寧に作られており、スポーツ競技用の本格的な仕上がりながらも、カジュアルシーンに馴染む洗練されたデザインがファッショニスタたちから高い支持を受け、感度の高いセレクトショップから注目を集めているのだ。
そんなマテスのスニーカーの中でも最も定番人気のモデルが「TENIS(テニス)」だ。
その名の通りテニスシューズをデザインイメージに、シンプルで洗練されたフォルムが印象的。
素材には足馴染みの良いカーフレザーを用いており、履きこむ程に味わいを増すレザーならではの楽しみ方も出来るのだ。
デニムやワークパンツ、トラウザー、セットアップスタイルまでコーデを選ばず着用出来る優等生、それがTENISだ。
ARTICLE NUMBER(アーティクルナンバー)
ちなみに創設が2015年なので一見出来立てホヤホヤの新人スニーカーブランドに思われるが、創設メンバーがめちゃくちゃ豪華。
VANS(バンズ)の元副社長Michael JonteやSTUSSY(ステューシー)の元ヘッドデザイナーAnt de Padovaneらが参画しているという銀河系軍団なんだ。
しかも、既に大手セレクトショップから熱いラブコールを受けていて、こちらも豪華な布陣。
現在展開しているだけでもロンハーマンやバーニーズニューヨーク、ユナイテッドアローズというそうそうたるメンバーだ。
もはや将来が約束されたエリートなスニーカーブランドというわけだね。
そんなアーティクルナンバーのスニーカーの中で今一番人気が高いのは「0518」モデルだ。
アーティクルナンバーが掲げる「ラグジュアリー&スポーティー」というコンセプト通り、近未来的なアッパーデザインと上質でラグジュアリーなアッパーレザーの質感、そしてオリジナルのモールド・木型を採用した新作のソールを搭載したハイブリッドモデルが唯一無二の存在感を放つ逸品だ。