自分の肌質が気になり始めたアラフォー世代のメンズ諸君よ、突然だが質問だ。
チェックしてもらいたいことがある!
朝と夕方に自分の顔を触って、それから鏡を見てほしい。
顔を触ったとき・・・「ザラザラしている」「ベトベトしている」「カサカサしている」
鏡を見たとき・・・「鏡に映った顔がテカテカしている」
肌がこんなことになっていたら、完全に赤信号だ!
こういう脂ギッシュなオイリー肌は女性だけでなく同じ男性からも「不潔」だと思われがちだ。
特におでこまわりと鼻周辺といったいわゆる「Tゾーン」に注意してくれ。
さらに秋口になると乾燥しやすい「Uゾーン(アゴまわり)」が粉を吹いたりして、そうなるともう同じ男性でも見ていられない。
思い当たる節のあるメンズは正直、少なくないんじゃないだろうか?
そこで今回は、これらの悩みを解決する方法に加えて、テカリと乾燥を一度に解決できるとウワサの洗顔料「Brater(ブレイター)」を試してみたので実際にレビューを行っていくぞ(ちょっと辛口め)。
目次
メンズもスキンケアを行うべき理由
いや、実際に清潔ではないともいえるな。
なぜなら、皮脂は放っておくと特に鼻の毛穴がイチゴのように黒くブツブツと目立つようになるからだ(「角栓」というので覚えておこう)。
これが思っている以上に目立つ上に、率直にいうと汚らしい印象にもつながってしまう。
そこまではいかなかったとしても、透き通った肌と比べると違いは一目瞭然。
老けて見えたりもするな(アラフォー世代には致命的)。
今回はイメージ画像にしておこう…。
また、皮脂は酸化すると特有の臭いを発するというイヤーな性質も持っている。
鼻の脇あたりは特に臭いやすいので、勇気を持って指でなぞって確かめてくれ…!
これはプライベートでのモテがどうこうというレベルではなく、ビジネスにおいてもあきらかに不利になる。
・取引先からの印象が悪くなる
・部下に嫌がられる
・女性社員から避けられる
たかが肌ごときでそんなことになるか?と思うだろうか。
想像してほしい。
アイロンがけをまったくしていないシワだらけのワイシャツを着て商談に来た営業マンを信頼できるか?
つまりはそういうことなのである。
タイプ別肌診断
冒頭で「自分の肌をチェックしてもらいたい」と伝えたが、自分の今の肌の状態によってスキンケアの方法は異なる。
一つひとつ照らしわせてみよう。
肌がザラザラしている
これは先ほど紹介した「角栓」が原因であることが多い。
イメージ画像のとおり、毛穴をふさぐコルクのようなものである。
角栓の元は、たまった皮脂と古い角質(≒皮膚)だ。
角質は一定のサイクルで新しくなるのだが(ターンオーバーというぞ)、毎日のケアをしていないと角質がうまく代謝されず、毛穴に詰まってしまうのだ。
で、この角質が肌をザラザラさせるわけである。
ザラザラなら目立たないと思うかもしれないが、特に鼻の角栓は黒くなったり小さなブツブツになって肌の表面に浮き出てきたりするので、近くで見ると正直…きっついぞ。
仕事では顔を近づける場面(デスクの横でモニターを一緒に見ながら部下に指導をする場合など)もあり、こういうときに意外と顔はよく見られているものだ。
4men読者が陰で「○○さん、肌汚いよね〜」と言われることなど筆者も想像したくないのだ!
こういうときは毛穴を開いて角栓を取り除くことが重要なんだが、よくある「危ないスキンケア」が「鼻に貼るタイプの毛穴パック」だ。
毛穴パックは角栓が一気にごっそり取れてたしかに爽快感があるんだが、ターンオーバー中の新しい肌まで剥がしたり、無理やり角栓を除去するので毛穴が長時間閉じにくく、その間に皮脂がたまって汚れがたまりやすくなる(ダイエットでいうリバウンドのようなものだな)。
また、あれだけの角質が取れるということは肌への刺激が強すぎるということでもあるので、肌を大事にすべきアラフォー世代にとっては逆にダメージになりかねない。
汚れを取ることも大事だが、肌をいたわることも30代後半からは不可欠だ!
なので、美肌を手に入れるためにはこまめな洗顔を繰り返すことが遠回りなようで一番の近道なのである。
肌がベトベトしている/テカテカしている
これは完全にアブラ、いわゆる皮脂である。
オイリー肌というやつだ。
筆者は高校生のころクラスメイトの女子に「天ぷら揚げてきた?」と言われたことがあってな…。
それからテカリには人並み以上に気をつけている。
皮脂の分泌量は体質や遺伝が大きく、コントロールが極めて難しい。
なので、1日に1〜2回、ティッシュなどで簡単に拭いておくといいだろう。
早めに拭いておけば酸化して臭いの原因にもなりにくい。
なおかつやはり朝晩の洗顔で皮脂をためないことも重要だ。
ここでの注意点は「あぶらとり紙」と「フェイスタオル」の使いすぎだ。
実は皮脂というのは、ある程度残しておかないと乾燥の原因となり、肌の乾燥はダメージにつながる。
夏場にペーパータオルで顔を吹くと突っ張る感じがするのはそのせいだ。
1日に4回、5回と必要以上に皮脂を拭き取ってしまうと肌を乾燥で傷める原因となるので注意しよう。
ちなみに、男性の顔面における皮脂の分泌量は女性の2倍から3倍ともいわれている。
実は女性より男性のほうがスキンケアが重要だったりするのだ。
「男性がスキンケア!?」なんてもう時代遅れなのである。
肌がカサカサしている
これは肌が乾燥しているとき、すなわち肌の水分量が不足しているときに起こる。
不思議なもので、オイリー肌と乾燥肌は共存するのだ(これは「混合肌」といわれる)。
さらに混合肌の人は敏感肌でもあることが多い(刺激の強いスキンケア商品で肌が荒れたり赤くなったりする)。
特に秋口から冬にかけて乾燥がひどくなりやすく、手入れをしていないと出社したときに顔の肌が白く剥けたように粉を吹くことがある。
乾燥肌を防ぐには化粧水の存在が不可欠なんだが、これについては別の記事で紹介することにしよう。
ひとつだけいえるのは、乾燥肌の問題は洗顔料だけでは完全に解決できないということだ。
いわゆる「保湿」というものを行う必要がある。
…では、これらの肌トラブルを踏まえてメンズはどんな洗顔料を選んだらよいのだろうか?
アラフォー男子が選ぶべき洗顔料とは?
アラフォー男子は若いころと違って、ドラッグストアで投げ売りしている洗顔料では肌が悪い影響を受けることがある。
詳しく見ていこう。
スクラブ洗顔はなるべく控えめに
スクラブ洗顔とは、いわゆる「粒」の含まれた洗顔料である。
なんとなく毛穴の奥まで粒が入り込んで汚れをかき落としてくれそうなイメージがあるが、アラフォー男子にとってはせっかくの新しい角質まで削り取ってしまうという諸刃の剣にもなってしまうのだ。
簡単にいえば、貼るタイプの毛穴パックと同じ仕組みということ。
特に敏感肌のメンズは、洗い流したあとにヒリヒリと痛みを感じたり、顔が赤くなったりすることもある。
最悪の場合、炎症を起こしたりとケガに近い状態になるので、肌はやさしく扱うことを心がけよう。
ちなみに、食器を洗うようにゴシゴシと肌をこするのではなく、モコモコのきめ細かな泡を作って「泡が毛穴にスルッと入り込むイメージ」を意識してやさしくクルクルとマッサージするように洗っていくこと。
1日1回はゆっくりと毛穴を開く時間を作るべし
朝はドタバタと忙しいはずなので、夜が適しているだろう。
湯船に30分ほど浸かって、顔面がじんわりと汗ばんできたら毛穴が開いてきたサインだ。
体温が上がって毛穴が自然に開くので、肌への負担が極めて少ないという大きなメリットがある。
また、毛穴が開いた状態で洗顔をすることで毛穴の奥まで汚れをしっかりと落とすことができる。
風呂から上がったあと化粧水と美容液でケアをすることで、毛穴も自然と閉じていくという原理だ。
これを毛穴パックで強制的に行うと、毛穴が…閉じないのである!
黒ずみは一時的に取れても、毛穴がどんどんと目立ってしまう上に新たな黒ずみができるのも早い。
毛穴パックのあとに鼻がかゆくなることがあるが、あれは毛穴が開きっぱなしの状態だ。
不自然に開いたものは自然には戻りにくいということだな。
ローマは一日にして成らずというが(アラフォーなら教養として知っておくこと!)、美肌も一日にしては成らないということである!
薬用を選ぶとなおよし
汚れ落としも重要だが、アラフォー世代は何度もいうとおり「ターンオーバーに影響がないこと」「肌を傷めないこと」が同じくらい重要となってくる。
ターンオーバーのサイクルは年齢とともに長くなるので、新しい角質はとにかく大事にすべきだ。
薬用洗顔では以下のような効果が期待できる。
・角質の軟化(ターンオーバーの促進、シミやくすみの除去)
・抗炎作用(顔の赤らみを抑止)
・水分保持
・雑菌の繁殖を抑える(ニキビ防止)
つい洗浄力の強さを基準に選びがちだが、大人のスキンケアは肌の状態を良好に保つことも考慮しよう。
念願のBrater(ブレイター)を使ってみた!
というわけで、筆者が気になっていた薬用洗顔料「Brater(ブレイター)」を実際に試してみたぞ!
左から順に、今回紹介する洗顔料、化粧水、美容液だ。
化粧水と美容液の2つは追ってレビューしていく。
外箱の質感が高級で、ついに自分がこんなお高いコスメを…(いや実際はかなりお手頃なんだが)とひとり悦に入ったことは秘密である。
開けてみるとこんな感じだ。
これは後の記事で詳しく伝えるのでちょっと待っていてくれ。
使用者(筆者)のスペック
先に使用者である筆者のスペックを紹介しておこう。
・男性
・39歳
・仕事の時間帯は不規則=肌荒れしやすい
・筋トレが趣味=汗をかきやすい
・普段の洗顔は朝と夜の2回だが朝は遅くなることもある(昼近く)
・ドラッグストアの安価な化粧水で顔が真っ赤になる超敏感肌
・混合肌(脂性+乾燥肌)
・ニキビはないが鼻の角栓は気になる(ザラザラする)
・めちゃくちゃ不器用
いちばん珍しいのが「超敏感肌」ということだろうか。
アンチエイジング系のコスメは肌に痛みが走って高いものも含めてほぼ全滅である。
秋は皮膚科で乾燥対策のクリームと乳液を処方してもらうレベルだ(美容のためでなく、痛いので)。
そして「めちゃくちゃ不器用」だ。
これをなぜ書いたかはすぐ明らかになる。
また、気を抜くとすぐ鼻が黒ずむので角栓ケアにはこだわりがある。
フタを開けてみ…あれ?
初日はまず夜から。
自分的に熱めと感じるお湯(42℃)にしっかり30分間浸かる。
まったく顔を触っていなかったのだが、汗がしたたり落ちて目が開かなくなるくらいにまで達したところで顔をぬぐってBraterのフタを引っ張る。
開かない。
あれ?
…Brater、フタを回して開けるタイプだった…。
最近の洗顔料にしては珍しくないか?
もうちょっと開けやすくてもいいのに(難癖レベル)。
たださすがに不器用な自分でもこれは開けられたので安心してほしい。
使用したのは1cm程度。
これでどれだけ泡がたつか…。
面白いようにモコモコと泡が立つ!
泡が立つ…のだが…。
筆者が不器用だとわざわざ言った理由がわかったはずだ。
両手で泡を立ててそれを片手に移してまとめて空いたもう一方の手をさっと洗ってスマホを手にとって泡を撮影する…
無理じゃー!!!
実際は両手でこの2倍以上の泡が立ったのだが、半分以上流しにこぼれ落ちた…もったいない…。
ただ言いたいのは「不器用な自分でも少なくとも1cmでこれだけは確実に泡が立ったこと」だ。
筆者は手だけで泡を立てるのが苦手なので、100円ショップで買った泡立てネットを使って手の中でモミモミしながら泡を作っている。
繰り返しになるが面白いように泡が立つので、持っていないメンズは近くの100均へGO!
泡立ちでいえば文句なしの★★★★★だ。
くれぐれも、ペースト上の洗顔をそのまま肌に塗り込むのはダメだぞ。
肌に乗せてくるくるとマッサージ
すでにしっとりした顔に泡を乗せてくるくるとやわらかくマッサージ。
ただし特に気になる鼻と鼻の脇部分はクセで少しこすってしまった。
マッサージした時間は大体1分。
それから成分が浸透する願掛けのように1分置いてみた。
ここで注意。
洗浄力の強すぎる洗顔料だと、マッサージをした段階で少しヒリヒリし始める。
Braterはそれがなかったので30秒待ってみて、それでも痛みがなかったのでもう30分待ってみたという経緯だ。
もし少しでも肌に違和感を覚えたら「待つ」のはやめておこう。
肌へのダメージになる。
話を戻すが、1分置いても顔がヒリヒリすることはなかった。
これは筆者にしてはかなりレアケースだ。
内心とても嬉しかったので★★★★★。
すすぎ直後
それからバシャバシャと20回程度すすぐ。
どうやらすすぎは10回程度でいいそうだが、筆者は成分が残るとダメージになるので多めにすすいだ。
洗い上がりはしっとり80%、さっぱり20%という感じか。
ごそっと肌の奥まで洗いきった感じというより、肌に栄養を与えたようなうるおい感。
頬がもちもちする。
正直なところをいうと、もうちょっとガッツリとした洗浄力を期待したりもした。
特に鼻。
角栓が気になる筆者は鼻まわりがキュッキュとするまで洗いたい派なのである。
が、それをすると肌が赤くなる筆者にそもそもそれは無理な話で。
なので、大人のスキンケアという本来の観点でいえばちょうどいい洗浄力なのかもしれない。
ここは個人的な好みを加えてしまうが★★★★☆とさせていただきたい。
拭き終わり
入浴を済ませ、バスタオルで全身の水分を拭き取る。
顔に関してはポンポンと叩くようにしてこすらないように心がけている。
乾いたときに驚いたのだが、まったく突っ張りがない。
化粧水、なくてもいいんじゃないかと正直思ってしまった。
さっぱり感よりしっとり感のほうが強く「洗ってやったぜ!」という感覚はないものの、先述したとおり適度な皮脂は必要という観点でいえば、完全に皮脂を奪ってしまうと逆にそれが突っ張りの原因になるんだろう。
というわけで、★★★★★。
【テスト①】化粧水をつけなかったら…?
あまりに突っ張りがないのであえて化粧水(と美容液)をつけない日を作ってみた。
すると、化粧水なしでは1時間程度で突っ張り始めた。
乾燥するのは当たり前なのだが、ほかの洗顔料は水分を拭き取った段階で突っ張るものも多い。
そういう意味で、洗顔料単体での保湿力もかなり高い…のだが、やはり洗顔料単体ではアラフォーのスキンケアとしてはあまりに危険だ。
Braterの化粧水と併せて使うことを推奨する。
また、鼻がかゆくてかゆくてたまらなかった。
おそらく化粧水を使わなかったために、毛穴が収斂しなかったのだろう。
化粧水の引き締め効果については次の記事で触れるが、目を見張るものがある。
ちなみに化粧水に関しては「ジャバジャバ使うのもよい」という説もある。
なので筆者は安価で量の多い低刺激の化粧水でバシャバシャしたあと、少し置いてBraterの化粧水を使用した。
なお、化粧水をきちんと使った日には1日たりとも痛みを感じなかったことを追記しておく。
今まで痛みを感じなかったのは超敏感肌専門の某ブランドのみで、これはあまり洗浄力がなく残念だったのだ。
大げさかもしれないが、感動した。
【テスト②】1ヶ月欠かさず試した結果…?
劇的な変化が2つある。
1つ目は、最初気にしていた鼻の角栓がしっかり取れていたことだ。
これはBraterの効果と、意識して1ヶ月間、30分暑いお湯に浸かってしっかりと毛穴を開いた上で洗顔を続けていたためであろう。
最初はなんとなくザラザラ感が抜けないような気がしていた鼻も、2週間ほどで陶器を触っているようなツルツル感に変わった。ちなみに頬とTゾーンの変化はさらに早く、気がつくと肌を撫でていた自分が少し気持ち悪い。
なかなか落ちなかった黒い粒状の角栓が、4週間目くらいからターンオーバーと同時になのか、半分以上減った。
鼻全体が均一な肌色になって鏡を見るのが嬉しくなったのだ!
そして2つ目は肌のトーン。
これは人の指摘なので自分では自覚できなかったのだが、ヘアサロンで「なんか顔、白くなりました?」とアシスタントさんに言われたのである。
いわゆる美白というやつだが、まさか自分が体感するとは思わなかった。
Braterレビューまとめ
洗い上がりはしっとりとしていてさっぱりすっきりとした感覚ではないものの、「洗浄力の強すぎる洗顔料は肌へのダメージにもなりうる」という観点でいえば、アラフォー用に考えられたほどよい洗浄力の洗顔料であるといえるだろう。
最初はやや物足りなさを感じたが、繰り返し使い続けることで頑固な角栓も少しずつ溶けるように落ちていくこともわかった。
すなわち、継続はなんとやら、だ。
保湿成分に優れている点もありがたい。
化粧水の併用が必須とはいえそれはスキンケアの基本でもあるので、Braterに限った話ではない。
今回は初夏に使用したが、空気の乾燥しはじめる秋口にも使ってみようと思う。
2点気になるところ。
1点目は、フタ(キャップ)だ。
フタはぜひ引っ張って取れるようにしてもらいたい。
ものぐさな筆者は毎回の開け閉めが面倒なのだ。
2点目は、せっかくなら泡立てネットもつけてもらいたい。
スキンケア初心者のメンズの中には筆者と同じように不器用なメンズや、泡立てネットの偉大さを知らないメンズも多いのだ。
まだゴシゴシこすって肌を傷めつけているメンズのことを考えると筆者の胸も傷む。
どうか検討していただきたい。
という辛口な評価ではあったものの、総合的には非常に満足である。
赤ら顔も改善し、黒ずみもなくなり、ヘアサロンのアシスタントさん(女性!)からは美白の指摘ももらった。
敏感肌、オイリー肌、乾燥肌、混合肌、肌トラブルに悩むすべてのメンズの期待に応える優秀な洗顔料といえるだろう!